モナコ熱帯植物園

コート・ダジュールのリゾート地の一つモナコは高層マンションが立ち並ぶ、総面積約200ha、人口約3万6000人の独立国。海と山に挟まれた狭い国土が最大限に利用されています。石灰質の固い岩盤はグリュイエールチーズの穴のように、トンネルが掘られ、線路や道路が走っています。いくつかの超モダンな建物が新たに加わり、白い街へと変貌を続けています。そんなモナコの熱帯植物園Jardin Exotiqueは開園80年を誇り、サボテンの楽園となっています。育成に時間がかかることで知られる金鯱(キンシャチ)やウチワサボテンの年齢は推定80年以上。人間の背丈の2倍以上の柱サボテンがあちらこちらに植えれている様はまったく見事です。

植物園は絶壁の上にあり、南に面しています。乾燥して暑い夏、温暖な冬(平均最低気温6度)、そんな気候はサボテンの栽培に最適です。また、石灰岩の余熱が夜間の冷え込みからサボテンを護ります。1931年から数年がかりで、巨大な岩の間に階段や橋を築き、つづら折の散策コースが設置されました。100年近い歳月が過ぎた今、白い岩はサボテンの緑色で覆い尽くされています。この天空のオアシスから、モナコ宮殿、港、遠くはイタリアへと通じるリビエラ海岸のパノラマを楽しむこともできます。世界中から集められたサボテンの数々を観賞していると、コンクリート・ジャングルの喧騒が遠ざかるような気がします。

 


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コメント: 1
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    岡田敏恵 (火曜日, 31 10月 2017 12:52)

    こんにちは。
    来月ニースに行きますので色んなサイトを見ていて、このブログを発見致しました。
    ニースからバスでエズ村に行く予定なのですが、帰りにヴィルフランシュに途中下車しようと思っています。
    ただ、海沿いの道にバス停がないので、そこで降りて海側に徒歩で行けるのか、距離感が分からず迷っています。82番のバスでvaubanに帰る途中のバス停でもヴィルフランシュに寄れたりしますか?
    変な質問で申し訳ございません。。。